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古代インド語史・平成悉曇学習教本 高松市文化財保護協会栗田芳雄編纂 非売品 古書の語彙にはサンスクリット発音を添え辞典に連繋/藩政時代の梵字古書

古代インド語史・平成悉曇学習教本 高松市文化財保護協会栗田芳雄編纂 非売品

当初の受講者は59名で3か年間は高松市民会館で、平成5年度からは新装なった高松市図書館に移動した。以後、年毎に増加し、平成6・7年度には、100名に達し、初級中級の二編成にする。此の年間に延べ484名を受け入れた。語学と古代インド史をテーマにし、世俗の郷土史を折り込んだのが受けたようである。

教本作成の為の資料蒐集:「高野山高等学校亀岡弘昭校長を介して、高野山大学よりサンスクリット教本を入手する。

智山選集学院坂井栄信講師より、悉曇五十字門、仏尊の悉曇解説等、多種の資料が得られた。直ちにすぐにでも利用できるようにと配慮して、数十部贈られたものある。

京都の梵字資料研究書斎藤彦松先生よりは、現地調査の貴重な参考要記を数度に亘って贈られた。

天台眞盛宗管長岩田教順氏より、梵分の眞言抄を賜られ、度々の梵語翻訳の質問に応じられた。教順氏は、悉曇梵語学)の大家で、御健在であれば、現在は百歳を超える。幕末に朝敵の汚名を受けて、抹殺された旧高松範士一族の祖先の古遺書中から、多数の悉曇古書が発見された。

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