2019-01-01から1年間の記事一覧
三笠宮崇仁新嘗祭といえば、かならず母(貞明皇后)の話を思いだす。 「しんじょうの夜は、清らかなこうごうしいものでした.........御所のお火はすべて切り火であらたにされました......女官たちはみな白いうちきを 着ていました............」(天皇親祭の間…
このたび当館では特別企画展として「鍋島更紗段通・日本の更紗・世界の更紗段通をたずねて」の展覧会を開催することになりました。鍋島更紗は慶長時代に九山道清によってはじめられて以後、藩政時代には 半兵衛更紗としてその名を知られてきました。世界的に…
かつて、北海道にはエゾオオカミが、本州・四国・九州の山々には、ニホンオオカミが、生きものたちの頂点に立つ動物として君臨していました。両者とも、残念ながら明治時代に絶滅したとされており、私たちは数少ない剥製や写真でしか、その姿を知ることがで…
法華讃・良寛和尚筆 加藤僖一 昭和57年 この「法華讃」の書的魅力をきわめる為に、どうしても部分の拡大写真がほしくなり、再度お願いして十二月 二日、妙高高原へ出かけた。雪にとじこめられぬようロープを取って山道をのぼった。雪国の、それも高原の条 宝…
太子の御偉業、その御聖跡を正確に訓みとらせているものは記紀ではなく、先代旧事本紀大成経であると私には思われてなりません。今度宮東齋臣先生御解読の鷦鷯伝・先代旧事本紀大成経が全編大冊として刊行されるということは、古典学術界の壮挙として注目致…