書籍アーカイブ

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帯・結び方百種 杉江ぎん・名古屋帯の創案者 非売品・2000部限定

昭和44年 187ページ 浦野理一序文 非売品かつ限定2000部

浦野理一文より「和裁のなかでも特にむずかしい仕立の一つといわれる帯の仕立て、 今日では帯の大部分を占める名古屋帯も、杉江さんの創案になるものです。百種もの姿をつくり出すということは帯に対する深い、 愛情と理解がなければできないことです。帯の結び方だけを百種類も一冊に収録されたものは既刊書にはほとんど見られないもので、大変貴重な書といえます。」

 

あとがきより「帯を仕立てる仕事について50余年になりました。ふり返るとその間に大震災、戦争など様々なことがありました。そして今、一本の帯を前にすると気も静まり、 帯が話しかけてくるような気がします。…帯に教えられるとでも申しましょうか、ほんとうに帯が生きているような心持ちです。」