書籍アーカイブ

書店ではあまりみかけない書籍をご紹介

歯や骨からの個人識別 大国勉 大久保清による連続女性誘拐殺人事件・連合赤軍集団殺人事件に参加・歯による個人識別が重要な役割を果たした

f:id:artgarage:20181011222502j:plain

1990年 407ページ 

私の住む群馬県を舞台にして二つの恐るべき大事件が発生した。一つは昭和46年の大久保清による連続女性誘拐殺人事件(若い女性ばかり8人を殺害して土の中に埋没して遺棄)であり、あとひとつが昭和47年の連合赤軍集団殺人事件(同僚を総括という名の裁判にかけ12人を殺害して土中に葬った)である。
これらの事件割れたそして群馬県警は穴掘り群馬の意味を取るにだったが私もこの二つの大事件に参加し貴重な体験をしながら頑張った土の遺体の腐敗四辺形試無残な姿であった当然波による個人識別が重要な役割を果たしたのは言うまではない。
そのようなこともあって昭和47年私は県警本部長から警察医を拝命した当時歯科医が県警の警察医になることは全国的にほとんど例のないことであった。この時も各県に是非歯科医の警察医をと言われていた鈴木教授の、将来に対する深い思慮と力を痛感した。