日蓮聖人遺文辞典・歴史編・教学編 身延山久遠寺 非売品 日蓮上人遺文辞典歴史編・教学編は日蓮聖人教学研究上三位一体の指南書

本辞典は予定の通り身延山が責任を持って刊行に当たるが、顧みれば、昭和28年、日蓮聖人立教開宗700年を記念して立正大学身延山短期大学関係者先生の協力のもとに、綿密厳正な諸本の対照、御真蹟との厳重な校合を経て最も学術的に編成された昭和定本日蓮聖人遺文が、身延山から刊行されたのに呼応する一連の関係にあるものである。平易な文章で解説した点において、本辞典が日蓮聖人の思想信仰の一段の普遍化を達成することになったと信じる。

昭和定本日蓮上人遺文拝読の手引き書として計画された日蓮上人遺文辞典は、ここにようやく歴史、教学両編の完結を見ました。中でも今回の教学編は、重要かつ難解な問題である教義理解の指針となるものであり、本宗教師をはじめ、遺文研究を志す者にとって必須の文献となることは間違いないでしょう。本辞典が活用されることにより、日蓮聖人教学の研鑽がますます盛んになることを願ってやみません。昭和定本日蓮聖人遺文、日蓮上人遺文辞典歴史編、日蓮聖人遺文辞典教学編は日蓮聖人教学研究上三位一体の指南書であります。

昭和60年　1226P　平成15年　1292P